幸福度世界一デンマーク王国の企業・教育の現場 2日目

まずは、コペンハーゲン観光名所を散策

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デンマークでは比較的少ないとされる快晴に恵まれた2日目午前中は、まずはコペンハーゲンの見どころを観光。日本人ガイドであり、地元で事業家だった澄子さんがしてくださいました。デンマークの歴史、文化、政治、経済、産業などこれからデンマークに触れるために必要な背景も教えていただいたので、その後の旅の視察の理解が深まりました。

国会開始、マルグレーテ2世女王陛下ならびに王族の入堂

実は、デンマークの国会は憲法の規定により、毎年10月の最初の火曜日に開会するとのことで、狙ったわけではないのですが、私たちの視察旅行のスケジュールと重なり、デンマークの王族が国会議事堂に入堂されるパレードに遭遇しました。

開会日当日はマルグレーテ2世女王ら王族も出席し、まず最長老の議員が司会をして、議長と4人の副議長を選出します。議長・副議長は議席数の多い政党から選ばれ、議会の日程や運営を決める役割を果たします。議長が選出された後、首相が政府の方針を演説します。この国に足を踏みい入れてすぐに王族を間近で見られるなんて、まさかのタイミング。これで、日本国の天皇陛下、美智子様、皇太子殿下、それからブータン国王と3カ国の王と会ったことがあると言えます(笑)ラッキーでした。 

教育現場の視察〜アルバスルンド特別支援学校〜

さて、ここからが視察の本番です。自閉症、アスペルガーなど、チャレンジを多く抱えた子供たちの支援学校の見学をさせていただいました。日本人の教員・有田妙さんが、実際の事例を交えながら、どう子供たちの意欲を大切にしながら目標を達成して行っているかというお話を伺いました。今、その子供が今どんな問題を抱えていて、それらの背景には何があるか、ちゃんと氷山モデル(teacch)で潜在的な問題に目を向けて事象を評価し、適切な対応をチームで考えていく関わり合い方のプロセスは多くの気づきが得られました。

とりわけ、

  1. 目的→チャレンジを多く持つ子供達本人が理解し、安心し、自立でき、行動ができるようにする
  2. 手段→そのために環境をわかりやすく整理する(構造化・視覚化)

本人の自主性、自身、自尊心の向上がファーストステップであり、そこから深い意味での相互理解ができるというお話は、私たちも日常においても忘れがちであり、人と関わりを持つ中でとても大切なことだなと思いました。

カリキュラムを優先させると、人の心情の動きを捉えることにおざなりになりがちで、かえって事が停滞したりすることがあります。あくまで、相手の気持ちに寄り添いながら、一歩一歩、丁寧に進めていくことがとても大切だということを、そして、その姿勢が結果としてデンマーク全体の労働生産性や幸福度につながっているんだと、認識できました。有田さん、なんと事前に資料まで用意してくださったので、どういう考え方が基盤にあり、仕組みやメソッドを使っているかまで知ることができました。

デンマークは独自の超リラックス教育で個人の主体性や創造性を育むことで注目されていますが、特別支援学校に限定せず、指導要綱に則ってガチガチに授業を進めるのではなく、生徒たちの意欲にフォーカスした教育の基本的な考え方があり、それが現場に反映されているそうです。

デンマークならではの教育手法もご紹介してくださいました。

所感

日本でも最近デンマークが発祥の「森のようちえん」が知られるようになってきています。この森のようちえんでは、日本のように、みんなでそろってお遊戯の練習とかをするわけではありません。その日の始めに「今日は何したい?」と聞いて、森で遊びたい子には、森で遊ばせるし、絵本を読みたい子には絵本を読ませる、という感じで、一人一人の子供の意思決定を尊重するため、指導要綱のカリキュラムmustではなく、その人のwantに合わせた学習ができるようになっています。このあたりが、デンマーク人の創造性や意思決定を育む力の原動力になっているのでしょうね。

近年、日本人の自尊心の低さが国際競争力を低下させる根本的要因として、危惧されているとも言われています。(内閣府調べ平成26年版 子ども・若者白書特集 今を生きる若者の意識〜国際比較からみえてくるもの参考)デンマークが優れていて、日本が劣っているというつもりはありませんが、いい部分はその考え方をどんどん吸収したいものです。幸福度先進国のこの国の一人一人に向き合う関わり方から、これからの日本の国際競争力や幸福度を高めるヒントは多々あるように思います。

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