一本歯下駄

昨年40代に入り、身体は資本、健康は資産、100歳でも現役であれるようにと思い立ち、体質の改革を図るべく昨年8月から始めたコアトレ。

スポーツといえば、学生時代のバスケットボール、それから30代になってからやりはじめたジョギングくらいしかやったことのない私なんですが、ひとり「チャレンジ40」と銘打っていろいろとセルフ実験しています。(40歳という年齢から初めてどこまでできるのかを楽しみたいだけです)

※私のレポートなんて誰も聞いていないかもしれませんが(笑)、世界に70億人もいるんだから私と同様のケースで悩んでいる方も一人くらいはいるだろう、その方にとって何か役に立つことのできる情報源になれればと思ってブログにレポートしておきます。すでにやっている人から見ると当然のこともあるだろうし、自分の稚拙な取り組みを公開するのはちょっと恥ずかしい気もするんですけどね。

さて、生産管理の用語で改善の4原則とも言われるECRSというものがあります。

ECRSは、それぞれ頭文字を取って

Eliminate(捨てる)

Combine(統合する)

Rearrange/Replace(置き換える)

Simplify(単純化・簡素化する)

つまり、何かを新しいことを始めたいとき、これまでにないものを取り入れるときというのは、まず初めにモノなり、これまでやってきたコトなり、何かを大胆に捨てる必要が出てくるということなのですが、

この法則に倣ってまず、私の体質改革は食事面から始まりました。

体質改善を思い立つ直接的な動機にもなったのかもしれませんが、2015年の自己流の糖質制限が少しやり過ぎだったのか、その後約1年不調を経験しました。その後、これはとても運がよかったことでもありますが、たまたま薬剤師である妻が医学的見地に基づいた分子栄養学(オーソモレキュラー療法)の栄養学カウンセラーの資格(ONP)を取得して学んでいてくれていたのもあり、それを取り入れて、血糖値スパイクを起こさない食べ方、それから免疫力を強化するためのこれまで以上に意識してたんぱく質を摂るという指針で食事を見直してみました。

もちろん、他の取り組みもいろいろ関連しあってのいい結果だと思いますが、この栄養療法は中でも一番効果を実感しており、約1年で不調から脱却できたほか、今は現時点での自分史上最高の体調を実感しているといっていい状態にまで持ってくることができた気がしています。

40年来、これは一生付き合い続けるものだと半ば諦めていたアトピーが劇的に改善したり(完治といってもいいでしょう)、それから、解消されるまで無自覚ではあったものの世にいう不定愁訴から解放されたことです。(私の糖質制限の不調の主なものは、アトピーの症状の悪化・風邪をひきやすくなるなど免疫力の低下から起こるものだと考えられます)

今回は一本歯下駄のお話をしたいのでこの辺り、詳細は過去記事でレポートがありますのでご興味のある方はそちらもあわせてご覧ください。

 

無自覚だったことも含め善くなることはないとこれまで諦めていたことが善くなると希望が見えてくると、

「あれも良くなるんじゃないか?これも良くなるんじゃないか?」

と、これまでの枠が外れて人間は欲が出てくるのか、もっと改善したいと思うことがいっぱい出てきます。

そこで、運動面では、私の場合、高度なことにチャレンジする以前に体の使い方がなっていないので、これまでやっていたマラソン大会に出ることやアウトドアなど比較的ハードなスポーツに出かけることは一旦やめ、そもそもの基本中の基本である体の安定性や可動性というから見直すためにウォーキングに切り替え、地味過ぎてこれまでおざなり感のあったトレーニングであるストレッチと筋トレ、特にコアトレをすることにしました。

コアトレについては以前もご紹介しましたが、昨年の8月よりFLOWINを使ったりしています。

(動的な体幹トレーニングもでき、リハビリのような軽度なトレーニングにも使えるので使える幅は広いのに、マットはクルクルと丸めて収納できるので場所を取らずでミニマリストの私にとってはピッタリのものでした)

 

パッドを使って動きながらするコアトレは、新鮮な感覚です。頻度としては、週に2~3回くらいのときもありますが1日30分くらいやり続けることで、自分にしかわからない範囲かとは思いますが体の動きがずいぶんとスムーズになった気がしますし、体重や体脂肪率にも変化が出てきています。

現在は、2015年の糖質制限で最も体重が落ちたときとほぼ同じ体重でありながら、筋肉量が1.5kgくらい増えているようで、すこし引き締まった感はあります。体幹が鍛えられると、骨格や内臓が正しい位置に収まるとか言いますが、これは本当のことだと思います。体重はというと2015年糖質制限で10キロ痩せたときから不調から回復させるために7キロ増やし、そこからトレーニングをやり直して5キロ減らした、つまり、糖質制限前からすると−10+7−5=−8kgですね。筋肉量が1.5キロ増えたのですから、10キロ痩せたときと同じくらいのボディサイズということになります。

体幹トレーニングをすることで筋肉量も増え、糖質制限をしなくても体重がスルスルと落ちていきました。

 

深層筋肉が活性化し、重心感覚が高まることで、動作がスムーズになった感はありますし、体調も気持ちの面でも変化は感じています※上記さまざまな症状の改善には栄養学的アプローチもしかりですが、やはり、体を動かすこと、このトレーニングの影響力大だと思っています。筋肉量が増えたことで免疫力が向上したかもしれません。まず、子供に風邪をうつされない(笑)→これ、小さな子供を持つ親にとっては結構大変だったりするのです。

これまであまり目を向けてこなかった体の使い方に目を向けることで、

「これまでなんて勿体無い自分の使い方をしていたんだ。。。」と感じるということは、心身一如で勿体無い人生の使い方をしてきたということなのかもしれないなということに気づかされることもあります。

これまで無自覚だった部分なので、そのことを受容するには恥ずかしい気持ちもありますが、言い換えればそこが自分の新たな「可能性」とも捉えることもできて、知らないで進むよりはいいか、と思っています。

やっていると、いろんな疑問も出てきます。

「ああ、このフォームのズレやフラつきなぜ起こるんだろう?」→首が歪んでるからや

「他と同じような動きをしているだけなのに、なんで自分だけ疲れやすいんだろう?」→余計なところに力が入っとんのや

など自分に問いかけていくと、必ず原因は自分にあり、自分自身の体の使い方や構造においてムリ、ムダ、ムラがあることに気づかされます。

症状の背景にはその症状が出るに至るまでの何か、それが骨格の歪み、筋肉の偏りに始まり延いては脳や神経に使い方にある種の歪みや偏りがあることも見えてきます。

突き詰めて根本的な原因をたどっていくと24時間日常生活における体の使い方、姿勢、そして呼吸までもがすべて体の使い方につながっていて、結局のところ、人生や仕事にまで連動して影響を与えているということに気づかされます。

さて、そういうことに気づいたとしても、どうやって改善していくべきか。

ここでようやく一本歯下駄の登場です。

これまでの体の使い方に慣れている自分が、40年来、意識していなかったとは言え、これまでの日常生活の中で染み付いたこれまでの癖を抜くのは至難の業、膨大な時間を要するような気がします。そんな中でも改善を図る方法はないかと模索しながら、今は非日常的な動作で行う1日30分のトレーニングではなく、日常的な体の使い方のすべてをトレーニングに変えていく方がいいのではないかと考えています。

1日のうちで最も時間を費やしている動作は、「立つ」「歩く」「座る」です。

その時間に比べたら、時間を作ってトレーニングの30分なんてわずかなもの。

最も費やしている作業、立つ、歩く、座るをトレーニングに変えていくにはどうしたらいいか?

一本歯下駄。かかとの部分はないです。

そこで、手段の一つとして、古来の日本人が使っていたツールでもある「下駄」を履いてみようということになりました。

最初は、深層筋肉を活性化するには?といろいろと調べていくうちに、古武術、能などの体の使い方がとても合理的で機能美を追求されているということがわかってきて、その日本人古来の履物である下駄とか草履にあらためて興味を持つようになりました。

最近では、平昌五輪で金メダルの偉業を成し遂げた小平奈緒選手がトレーニングに古武術の考え方を取り入れていて、その中で一本歯下駄を使用していたとかというのも話題になっているようですね。(私が使っているが同じものかどうかは知りません)

若さやパワーだけに頼らない古来の日本人の知恵、道具にもその知恵が凝縮されている気がしますし、この発想は単に武術、芸能、スポーツといった範囲に限定しなくても、仕事においてもヒントがたくさんあるような気がします。

日本人の労働生産性と幸福度の低さが取り上げられることが多い昨今ですが、要はそれが仕事にしろ経済にしろ、消費にしろ生産にしろ「過剰」を見直す時代になっていることは否めません。そんな中で古来日本人が当たり前にやっていたこと、文化、そしてツールに垣間見ることのできる引き算の美学からこれからの働き方、これからの幸せのヒントが多いにあるのではないかと考えています。

さて、そんな下駄なのですが、私の使い始めたのは一本歯下駄で、庭や近隣の掃除や洗濯などちょっとした作業の時に使ったり、散歩に使うようにすることから始めています。

始めたばかりなのでまだ感想と言えるほどのことはないのですが、この下駄は一本歯で、体の各部分が正しい位置に収まっていないと重心を保てません。これを履こうとすると必然的に姿勢は良くなるし肩の力や手足の末節部分の力を抜く必要性が出てくるような気がします。不思議と体幹の力が充実すると呼吸も安定してくるような気がします。

「あ、これこれ、この感覚を日常動作の中でずっと保ちたかったんよ」

という感じです。

毎日坐禅が習慣になっている私なのでこういう表現になってしまうのかもしれませんが、この感じ「歩きながら、調身・調息ができる坐禅みたいな感覚?」が近いかもしれません。

ただ、この一本歯下駄を履いて外に出かけるとさすがに近所の人からは「また、変わったこと始めたな~」とか言われたり、通りゆく人にもすれ違いざまにかなり怪しい人を見る目で見られます(笑)4歳の息子からは、「パパ、下駄なんてお坊さんみたいや」と言われますね(笑)

下駄だけでも変わっているのに、かかとの部分がない一本歯はかなり傾奇者に見えるようです。

その視線に耐えながらも、この下駄を履き続けて、体や気持ちの変化を研究していきたいと思っています。

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